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【白樺の薪を使った焚き木窯による一点物】
Sevres薪窯 花瓶 飾り壺 一点物
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花瓶 デクール 19(ミシェル ルエ No.645)
【白樺の薪を使った焚き木窯による稀少な一点物花瓶】
この作品のフォームは1939年から1948年にセーブル工房で芸術顧問を務めフォーム創作に携わったEmile Decoeur(エミール デクール)の作品をもとに制作されました。20世紀初頭、セーブル陶磁器製作所工房で創られた花瓶(VASE)の形体には主に街などの地名がつけられ、1918年~1920年には大河の名前が付けられました。1923年から1925年以降には製作者の名前がつけられるようになりました。装飾はMichel Roue(ミシェル ルエ)No.645。
1990年に再稼動された焚き木窯によって1999年10月フランスの国有林であるフォンテンブローの森で成育した白樺の木の無節の部分だけを使った薪で焼成された一点物。
作品にはセーブル工房のロゴと成型年度、装飾完成年度が記されています。
☆Pate dure nouvelle(ou P.N)☆
ヌーベルペースト(新硬質磁器 P.N):基本素材はカオリン、長石、水晶(これらの素材は1882~1884年にセーブル工房で開発された)で、PNはこれらの素材を1280℃~1300℃で焼く。
木材の種類は非常に作品の仕上がりに影響を与えます。長くそして明るく燃える白樺の木が最も適しており、薪のサイズを変化させる事により燃焼温度を調整します。大きな薪はゆっくり燃焼し又、小さな薪は強く燃焼します。最後の段階で細かい木切れを使用します。一回の焼成で約 15立方メートルの白樺の木を要します。この薪について国営の セーブル陶磁器製作所工房は国有林であるフォンテンブローの森で純粋な水と土壌で育った燃えカスが少ない白樺の木の無節の部分だけを使用します。
窯内の白磁の並べ方には特殊なテクニックがあります。まず窯の奥から積み上げていきます。それから直に火が当たらないように磁器の上に枠を嵌め込み枠と枠の間を粘土や砂で埋めて固定させます。
円柱型の焚き木窯は、耐火煉瓦で造られており、加熱中に煉瓦が膨張し崩れないように5本の厚い鋼鉄板で固定されています。この窯は12立方メートル容積の火床(磁器を焼くスペース)円天井部分、熱ガスを調節する煙突部分、そして4つの炉床から出来ています。1875年イギリスのMINTONによって発明された技法「FLAMMES RENVERSEES」は窯の円天井に向かって燃焼ガスが上昇し、そして天井まで達した時に折り返し下方に熱が流れるテクニックです。これは薪の節約だけでなく窯の中で熱が均等に行き渡り温度差をなくす効果があります。
磁器を焼く前に窯の入り口を 2重の煉瓦で積み上げて閉じます。煉瓦と煉瓦の隙間は砂でしっかり塞ぎます。焼く時の温度には2段階あり一つは弱火[(Petit:700~900℃)ゆっくり、長時間も得るように白樺の幹の部分を使用]もう一つは強火[(Grand Feu:1280~1380℃)炎の周りが早く、短時間で激しく燃えるように白樺の小枝の部分を使用]を使用します。まず直火150~180℃まで温度を上げていきます。この温度の時点で火が折り返しに入ります。円天井に繋がっている煙突を塞ぎます。温度が700~900℃に到達し炉床窯内が大きな薪の燃えくずで一杯にな った時、強火にし更に温度を上げます。火を強くする為に炉床に積み上げた薪を使用します。その薪は出来るだけ早く発火させるために細かく切られています。また炉の吹き込み職人が温度を調節する為にガスの微調整をします。焼き方には二つの方法があります、一つは過多に空気を吹き込み酸化させて焼く方法、もう一つは過少に空気を吹き込み還元させて焼く方法。
窯内の焼き加減、火の加減を観察する為の小さな穴がありその前に窯の温度を調節する為のヒューズ付き計測器が設置されています。各温度毎に目盛が付いているこの計測器は希望する温度に達するとその計測器の目盛がゼロに戻る仕組みになっています。十九世紀セーブルで発明されたこの計測器が全て溶け落ち、記録器に全ての温度がマークされると焼成は終了です。約2週間ほど冷ました後、窯出しをします。